勝鬨パープル




 ネボーする。午後から下町銀輪行
 すぐ陽が落ちるので慌てて観て廻る。

 江戸前の漁師町として栄えた往時の面影を探して、
 路地を辿っていった奥に、川に突きいでる朽ちた桟橋があった。
 嫁を待たせて、気まぐれで、ひとり桟橋を渡り先っちょまで行ってみる。
 床板が抜けているので、骨組みの鉄製パイプにつかまって、恐る恐る用心深く。
 しかしなんだろう、まるでひと気のない幻のような街だなと、
 桟橋の先っちょで、ふと考える。
 川縁には小さな民家が軒をつらねて静かにしている。
 ある家の庭先に、からっぽの大きな犬小屋が
 川に向かって黒い口をひらいていた。

 橋を渡って帰投。夜になってものすごく冷える。
 手袋を忘れて手が痛い。それから首に巻くやつがほしい。
 豚肉的なものを食う。そのあと民生喫茶にて微妙な話題あれこれ話し込むなど。
 帰宅して、貰った柿とりんごをドカ喰いしつつ、マイコンをいじる。
 不調のブラウザをあれこれするも、最後は結局インストールし直す。