takaoxida2005-09-20


 連休明けの出勤。眠いやら、だるいやらで何だか長い一日。帰宅後、食事準備中に家の者と久しぶりに大げんか、作り掛けのタンシチューの続きを独りで調理するハメに・・・全然何が何だか分からん!? 完成したマズ〜いものを独りぼそぼそと摂取する。気持ちが悪くなる・・・む〜レコードに手がのびません。やはり健全な心と体あってのゲージツorゴラクか・・・などと独り納得。
 今日(9/21)は松田優作の誕生日。そして(初代ファミコンの)スーパーマリオの発売日らしい。松田優作スーパーマリオ・・・不思議な組み合わせ。

 ファミコン・・・きっとそれは、僕の感性や人格形成に大きな影を落としている。生まれて初めて買ったCD(ハジレコではない、すでに近所にレコードは売って無かった)というのが、すぎやまこういちドラゴンクエスト』(笑)、なんなんでしょう、もうこれはしょうがない、一生僕が向き合わなければならない、消しがたい事実。背負い続ける十字架((笑)ってすぎやま氏に失礼だろーが!!!)。ドラエモンでもサザンでもユーミンでもユニコーンでもない、ましてやビートルズなんかであろーはずが無い(笑)。そしてドラゴンクエストだけでなく、幼い僕の耳と頭にはおびただしい量の、FM音源で奏でられるファミコン・メロディがすり込まれていたハズだ・・・軽快なラグタイム風の「マッピー」、かっこいい「ボンバーマン」、後で細野作と知った「ゼビウス」、すぐ死ぬ主人公キャラのせいで頭から離れない「スペランカー」、やたらキャッチーな「がんばれ!ゴエモンからくり道中」、陰うつな反復メロディ「忍者じゃじゃまる君」、泣かせる「源平討魔伝」「アルゴスの戦士」、なんか印象に残ってる「バベルの塔」「デビルワールド」「ソロモンの迷宮」「マイティ・ボンジャック」・・・はっきり言って、すぐ口ずさめるビートルズメロディなんて目じゃ無いほどのファミコンメロディが、僕の頭の中には充満しているハズだ・・・それらはファミコンに向かっているあの異常な集中力の下、高速度で不断に、絶え間なく僕らの脳にインプットされ続けた。
 中学校に上がった僕らは、英語の教材として初めて「ビートルズ」と遭遇する。「ストロベリーフィールズフォーエバー」「イマジン」。なんじゃこりゃ。ほとんど意味が分からなかったし、どれほどそれが良い音楽なのか、良いメロディなのか、決定的に理解出来なかった。(決して自分等の意志でなく、教材として、学校が与えるモノ、推賞するものとしてソレに出会ったのが、最悪の不幸だったよーに思う。)・・・そしてそれらは気分を昂揚させるリズムや、電子音の痺れるような律動感、感覚を麻痺させ、痙攣させる中毒性も持っていなかった・・・。 
 ファミコンにハマった同世代や、それより下のコなんかと話してて・・・「いままで一番聴いた音楽ってなにかな?」「やっぱビートルズかな」「すてぃーびー」「すたかん」「フリッパー」「ミスチル(適当)」・・・「なはは、そーだよねイイよね」と笑って答える僕の心は凍てついている、なんてオメデタイやつらなんだ! オマエの耳はファミコンのBGMを『ただのBGMとして遮断できる』よーに出来ているとでもゆーのか!!?? ←余計なお世話なり(笑)
 僕は未だに「僕がビートルズとちゃんと出会えなかった」のは、当時百花繚乱だったファミコン・メロディのせいだと思っている(笑)。そして未だに「ちゃんとビートルズビートルズ的なものに出会えているのかオレは・・・」という不安は続いているような気がする(笑)。いつ来るともしれない発病に怯える、長い潜伏期における公害(ファミコン)病患者のような。
・・・そして・・・さっきからいくら考えても、どうしても思い出せないのが「松本享の株式必勝学」のBGM(笑)。