勝新太郎 "the man never give up" '82

 勝新が聴きたくなったので、聴く。
 これはAORちゅーか、アダコンちゅーか(勝新に『アダルト』って、なんか手ぬるいなぁw)、コンテンポラリーなサウンドをバックにやってるやつ。バックがどーであろうと、勝新
 

勝新太郎原理主義

 根本は独我論的小宇宙を展開するイイ顔の最高峰として、勝新太郎を挙げ、勝新太郎原理主義を展開する。神は随所に偏在するとして汎神論を展開したスピノザよろしく、根本が展開する勝新太郎原理主義とはすなわち、勝新太郎は随所に偏在するという「汎勝新太郎論」である。


 勝新については、湯浅先生や根元先生ら、勝新原理主義者の方々が常々、素晴らしい言葉を連ねてるから、私みたいなもんが書くようなアレはないんだけども。書きたいから似たようなコトを堂々と書く。  たとえば、B1のようなシテー派な洗練メローグル〜ブでも、勝新が歌いはじめると、もーそんなことはどーでもよくなる。  勝新の唄(というか声)は、なんでこんなにコクというか、豊潤というか、もしくは渾沌というべきか・・・いろんなものが渦巻いているんだろう?  声そのものが、音楽なんだなーと(漠然と)感じる。
 勝新が一言歌えば、ほかのインスツルメントもろもろすべてが勝新色に染まり、勝新の唄に飲込まれ、やがて茫漠とした黒い闇の彼方に、異常な色彩と輝きに彩られた勝新宇宙が見えてくる。  もちろん、聴者である私も、前後不覚な状態のまま、勝新という音楽の渦に飲込まれ、いつしか勝新宇宙を漂う石塊と成り果て、ただ、にやにやするしかないのだ。  演奏のスタイルや、曲が変わっても、それは大いなる勝新宇宙のごく片隅の勝新宇宙における発露なのだから、関係ない。何が起きても、最終的には大勝新宇宙の一部として、分け隔てなく平等に収斂されていくのだ。・・・「いま自分が、何曲目を聴いてるか分らなくなるのが残念。」・・・なんてコトをいったらバチが当るぜ☆

参考よーつべ 咽頭ガン発覚の会見の席で喫煙宇宙 夜霧よ今夜もありがとう宇宙

 宣材パンフにあった、福音めいた宇宙からのアレ。