真夜中の残念賞

 晴天野郎。
 田んぼ会議。そのあと耕作。今日も苛烈なりき。

 小林さん、お!今日はおしゃれっスねー。
 小林さん、とっくりonシャツがおしゃれっスねー。
 小林さん、横じまon縦じまがおしゃれっスねー。
 小林さん、コートのぺにゃっぺにゃ感がおしゃれっスねー。
 小林さん、片手名刺渡しがおしゃれっスねー。
 小林さん、猫背がおしゃれっスねー。
 小林さんのおしゃれなところを見つけては、逐一報告するマイブームが到来。

 夜。手放し運転でダッシュで帰投。気管が痛くなる。パンを食う。
 日記観たり、微妙にくるくるしていたら、まよなか。
 今日も俺に残念賞。

 今宵も。
 夜の中心に近付くにつれ、だんだん人間のかたちじゃなくなるぜ。
 自転車をこぐため、田んぼを耕すため、細民ショップでパンを買うため、
 仕方がないから、人間のかたちをしているんだけれども、
 人間のかたちをしている理由さえなくなったら、
 オイラなんて、ぜんぜん人間じゃない、得体の知れないぐにゃぐにゃなんだゼい。
 
 人間のかたちをしている時、
 日記なんかが書けるわけないじゃない。
 人間から、ぐにゃぐにゃしたものに、解体していく時に出る音が
 この日記の正体なんだぜい。
 だいたい、昨日と、書いてることは同じだぜい。
 はい、残念賞。

 おめでとうございました。
 ありがとうございました。*1


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*1:『イヤダ日記』 2006.1.12『初期の帆布次七』より