富岡多恵子 "物語のようにふるさとは遠い" '05/'76

takaoxida2005-09-14

 CD化した時、友人に薦められた一枚なのですが、今日中古屋でげっと。ものすごいすね!! なんちゅーか一回聴くと頭から離れない唯一無二の音楽。「ものスゲーもんすすめやがって!(笑)」>友人
 芸大在学中の坂本龍一がコントロールするキれたトラックをバックに、詩人富岡多恵子が、自作の詩(詞)を朗読(歌唱)するという'76年盤のCD化。(きょーじゅがバイバイセッションバンドの頃なんで、偶然この前とりあげた佐藤博『青空』とリンクしちゃいました。)
 くどいようですが物凄い内容ですね。 フリーとかスピリチュアルジャズ(普通に言う「グルーブ感」は希薄なのですが・・・)のような演奏に、アナログシンセがヒュンヒュンビガビガ飛び交い、富岡多恵子がおばちゃん声で朗読する高密度&高質量の詩。強烈な磁場というか、重力を生み出している。 
 「モンドもの」っちゃーそれまでですが、とにかく存在感が圧倒的。これほど強烈な一撃を聴者に与える音楽は「モンド」という枠をはずしても、そうないのでは? アブストラクトとはまさにこれのコトではないですか? 良く「トばされる」なんてフレーズが乱発される昨今ですが、これを聴いてから言って欲しいすね(笑)。強烈なのを聴きたい方、野心的な音楽家の方は是非!
 『その日は明るい晴れた日だった』っつー曲はなぜか洗練サンバなんですが、不穏なシンセの不協和音が、タンバトリオの「ブラックタンバ」みたいで、個人的に大感動! きょーじゅってルイス・エサだったのか!!!!!?????