Eddy Doorenbos /st '68

オランダのJazzVoらしいんですが、詳細は良く分からず(笑)・・・。「ミラーズ」っていう、サバービアとかオルガンバーがらみで人気らしいjazzコーラスグループにいた人みたいですね。そのミラーズってのは聴いたことないんですが(笑)、このソロ盤もなかなかにナイスです。このおっさんの唄も演奏もやたらとリラックスしてて、とっても軽やかで洒落た雰囲気。演奏がジャズとアコスイングの中間というか・・・クラ、ビブラフォン、アコギ、バイオリン、アコーディオンなんかを交えて、親しみやすくてとってもカジュアル。アコスイングファンからすれば「ジャズ」なんだろうし、ジャズファンからすれば「アコスイング、ウエスタンスイング」とか言われるんじゃないだろうか、コレ(笑)。
 そういう肩の力の抜けた気楽さ(田舎感)と、ヨーロッパらしい洗練&録音の良さ(硬くてキラッとしてる)とが混じりあって、「こんなバランスもあるのか!?」っちゅー、かなりいい湯加減。
 A1がいきなり「ルート66」のジャズ寄りアコスイングカバーで幕開け。珍しいオランダ語(?)の響きと、アコーディオンビブラフォン瀟洒で小粋なスイングA3。デュエットの快速スイングA7。ダンヒックスを硬質にしたような高速アコスイングB1。B2は「ジャスタ・ジゴロ」のカバー! アッパーさを求める向きにはもの足りないんだろうけど、不思議なエレガントさ&かなり気持ちよ〜く唄ってて個人的には◎。B3、B4も御機嫌なアコスイングなんだけど、ハイハット、ピアノ、ビブラフォンなどの音の分離の良さ&硬質な感じが、田舎音楽なんだか都会派なんだか、不思〜議な感じ。そして一番のお薦めはBラスの弾けるアコスイング、やはりここでも、ベース&アコギの粘りと、ビブラフォンとピアノの音の硬質なキラキラ感のコントラストが快感!!!