Anthony Green & Barry Stagg / st '69

 薄明かりの中から、ぼんやりした視線をこちらに向けるヒゲとマッシュルーム。小粒ながら、なかなかにおいしいフォーキーデュオ。一応全曲自作でがんばってます。チェンバロの静かなイントロから、さわやかな二人のコーラスが響き、アコギ、ベース、コンガが加わり一気に走りはじめる1曲目から、「惜しい! アルゾ&ユーディーンまであと一歩!」みたいな雰囲気(笑)。続く2曲目が、個人的にかなりイケます。アコギ、フルート、ドラムスのブラシが軽やかに宙を舞い、甘くかすれるVo、そしてベースが力強く、大きくうねる、絶品メロ〜フォーク。良いっ! 他は、やはり軽やかな空中散歩A4、中盤からやけに跳ね暴れまくる分裂ソフロA5、サビのメロに開放感があるB1、ソフトサイケ的味わいのB2、きらきらアコギに、美しいメロ、コーラスがじんわりと染みてくるB4、B6。緩やかに、大らかに跳ねる爽快アコグルーブB5などなど・・・。A2だけレコメンするつもりが、久しぶりに聴き返したら、なかなか良かったス(笑)。アコグルーブ系「ソフロ良盤」と評しても、充分足りる内容と思いますよ〜。安いよ〜