ClanMurphy "Le coeur et la raison" '76

 カナダのフォークグループ。ケベコワ系で全曲仏語。全体の印象は「フォーク」を通り越して「フォークロア」てな感触なんで、通して「最高!」などと誉められないけど、実は強〜烈!なフォーキーグルーブが数曲程隠れておりやす〜。
 まずAラス"Eventail"。アコギの軽快なカッティングからコンガの乱れ打ち、怒濤のフォーキーグルーブ・ショーの幕開け。仏語の男女デュオvo、暴れるアコギ&コンガ、清冽なフルート・・・そんなやつらが一気呵成に疾走する、清涼感あふれるナイスチューン。哀愁のメロディも胸を掻きむしる。 B3は低重心グルーブが迫力満点な、フォーキージャズロック。いかにもヨーロピヤンなクールネス&独特の浮遊感が素敵です。 そしてBラス。これがまたやばいですね。ユーロ・フォーキーグルーブ傑作! ジプシー音楽の疾走感を強烈に強化したような爽快チューン。ビブラフォンのクールな響きを加え、中盤ではシャッフルに展開したりして、ほんと素敵で洒落た一曲。 ほんの数分間、己の所帯じみたアパート住まいを忘れさせる、現実逃避ソング(笑)。 つい先日、某所●ニオンで800円で捕獲。思わずレジに差し出す顔がニヤついた。