Alan James Eastwood /st late'60s

 今日はUKメイドのSSW。イーストウッドさん。毎度申し訳ないコトですが詳細は不明なり。検索かけた所、ナイスなコレクションをご披露されている、諸先輩のHPに同名のSSW名を発見したので・・・結構イケてる方なのかも(笑)・・・なんて相変わらず希望的にとらえておるオイラですが、まー甘いかも知れませんね(笑)。
 とりあえず、そんな俗っぽい『レコードのためのレコード話』は置いといて(そういう日記なんだけどさ)、内容の方を聴いてみると、これがまたナイスなSSW野郎なのです。美しい音のSSW好き、落ち着いたフォークのコク&繊細さを求める向きには、見事なまでに最高にイカす音が鳴っておるのです。
 沼クサさ漂う、ひっそりとしたアコギ&かすれたVo、そしてウッドベース等の、繊細にして、質感たっぷりな芳醇な音の響き。そこにうっすらと靄のようにベールをかけるストリングス。ギミック無しのナチュラルなアシッド感を全体にみなぎらせつつ、淡々と綴られる美しくも儚いメロディの連なりに、時が止まるかのような「極上のSSW盤体験」が待っていました(笑)。
 アコギのつま弾きにひっそりと導かれるA1から、豊かで繊細な音の響きにノックアウトです。チェロやコントラバスによる深く落ち着いたバッキングのオーケストラル・フォーキーA2も、静かに込み上げるメロディと歌声が涙腺に迫る。似た傾向のA3を経て、ブルージーな音の点描A4も、無音部を聴かせるような深い曲想。アコギとウッドベースによる、ひっそりとしたグルーブが闇に忍び込むA5も、聴くたびにじんわりと耳にしみ込む味わい。
 一転、アコギとマリンバの軽やかな響きの、ざっくりとしたグルーブが心地よいB1も魅力的。英国人の憧憬の中にある南国、楽園風景を描いているのでしょうか? 物凄い静謐を伝えるジャジーフォークB2はこの盤を象徴する1曲。真夜中の霧に包まれた無気味な沼沢地帯の向こうに霞む、オーケストラのぼんやりとした弱い明かり。ミスティなアコギとスキャットのイントロから引き込まれるB3も強烈。より添うストリングスの艶めいた強烈な色彩。深く沈みこむようなB4を経て、ラストB5はエコーがかったタブラ、アコギ、Vo、そして異常な色彩のストリングスが天地無用の無重力空間を描き出す、ソフトサイケな音の彫刻。

雑感 for TV

 深夜フジでやってた「100人目のバカ」という番組が最高に面白かった。バカというより、素人強烈ナイスキャラのオンパレードに、個人的に全く目が離せない内容(笑)。 銭金で見かけた顔もちらほら・・・。素人ナイスキャラ見たさに観てた(深夜期の)銭金だから、貧富に関係なくナイスキャラを連発するこちらは、さらに高純度な内容。 人間雑誌男が、自分が紹介する次の男を電話で罵倒する図に、深い感銘を覚える。バカを貶すバカ。それに感動するバカ(おれ)。 その他、早稲田卒の50代家庭教師、「ますだまつり」など強力だった。これは是非レギュラー化してほしいな、多分毎週観ると思う(笑)。
 くりぃむナントカ次長課長、相変わらず井上の書く漢字が壮絶だった。よく考えてみれば「100人目のバカ」に登場しても遜色ない、痛快なバカっぷり。