国営ファンキー

takaoxida2005-11-22

[jazz] Horky dech jany Koubkove "Hot Breath of jana Koubkova" '82

 いつになく、こんなおどろおどろしいモノを今日は聴いておりますよ。チェコジャズロック
 全編にみなぎるシャープなリズム感覚と、ヤナさんのフェアリー&マジカルな唄が素敵な良作なんですが、特にB-2なんかは、痛快な「国営ファンク」名作。NWファンクをコールドファンクなんて評するなら、こういう東欧の共産主義ファンクなんて、そもそもコールドファンクだよネ。ここで聴けるのは、元来黒人の創造&所作であるファンクの、異様な解釈、成れの果て。 硬質&透明に響く音色が描き出す 冷徹で無慈悲なシンコペイション、元来のファンクとは全く異質な温度&律動感。そこに、ひたすら聴者の体温を奪い、暗く陰うつに痙攣する、限り無く透明なスキャットが飛び回る。・・・ファンキーに気持ちよく演ってるモンだから、よけい不思議な浮遊感、異質な手触りが印象に残るなァ。

 あとAラスの、やけくそに清冽で、美しく透明なフォーキーグルーブが素敵すぎます。暗黒ジャズロックの深い森に咲いた可憐な一輪の花。