Thomas Leer "4 Movements" '81

 久々にニューウェーブごはんを食べてみよう。トーマス・リアっちゅうと、そのスジでは名盤らしい、ロバート・レンタルとの合作『橋』のアルバムを昔買って、「暗〜」と思い込んでた僕なんですが、この4曲入り12inch(?)は素晴らしいですネ。いや、世の中的にはどーなのか知らないけれど、僕的にはとっても好みでしたヨ。
 なんちゅーか、とてもロマンチックな4曲ですよネ。宅録的密室感ちゅうか、インティメイトでプライベートな感触のエレクトロ・サウンドであったり、低温燃焼するファンクネスであったり、「ぴゅ〜」とか「ぺにゃっ」とか「ぴろぴろぴろ」とか変な音が飛び交ってたりして、よく分らんけど、とても美しいのです。ロマンティックな宅録おっさんの、脳みそん中を間近に覗いてみてる感じ。 
 ジャケが、マチスのダンスシリーズの切り絵みたいになってますけど(ちゅーかモロ、マチスなんですかねえ?)、その意図が「コレがオレのダンスミュージックだ」っちゅーコトなら、もーほんとロマンチックなコト、この上ないこってす。
 90年代初頭に、ウルトラマリンってゆー、ごっつ叙情派なエレクトロサウンドイカしたバンドがいましたが、そーゆーのをちょっと思い出しました。