Masae Ohno with Blue Marble "Masae a la mode 2" '06

 ショックさん(id:bluemarble)にいただいたブルーマーブルfeat.大野方栄さんの『Masae a la mode2』を聴いてます。この感想をわざわざエイプリルフールに書くというのもなんだかアレですしねw。 
 ブルーマーブルの作品(デモ音源)は以前にもいただき、愛聴しておりまして、これが実に素晴らしいんですが(*1)、今回は私的愛聴盤でもある大野方栄さんの"Masae a la mode"(*2)の続編と言う体裁でして、全編カバーとのコトです。

 カバーなんですが、不勉強でほとんど原曲が分りません(笑)。フランソワーズ・アルディとか、ジョアン・ドナートが唄ってたなとか、聴いたことあるけど、誰だろう?とかでして・・・おはずかしい限りです。

 戴いてから2週間ほど、ことある度にプレーしているのです。美しくて、キラキラしていて、端正で、知的で、洒脱で、甘く、ドリーミーという・・・、ブルー・マーブルらしい、それはもう心地よい音楽(編曲といった方がいいのかしら?)なんですが、いざ、感想を書こうとすると、なかなか筆が進まなかったのです。
 カバーの原曲をちゃんと知らないとか、前回のデモ音源や、83年の"Masae a la mode"と比較して考え始めてしまうとか、そんな理由でしょうか? て、あんま理由になってないねw。

 ともかく、一曲目の出だしのアコベースが入ってくるトコから、「これが23年を経て、大人な雰囲気になって帰って来た"Masae a la mode"なんだ」と思うと、なんだか感動的でした。
 ジャズやラテンのエッセンスをちりばめた、高品位で、さわやかで清々しいエレクトリック・ポップス。大野さんのあいかわらず表情豊かで瑞々しいボーカル。それとユニークで余裕たっぷりで、ウイットに富んだ歌詞の言語感覚。 (原曲を良く知らないのにアレですが)素敵なメロディ・・・。なにも言うことは無いはずなのに・・・どこかモノ足りないのは、そこにブルーマーブルの、あの、ひねくれまくって迷路のように複雑に立ちはだかるwメロディが無いからでしょうか?

 この不思議な喪失感って・・・、やはりブルーマーブルのメロディってすごいんだなと、そんな風に感じたりしてw ああ、なんか『惑星』が聴きたくなっちゃったなぁw。そんなモノ思いに耽っていても・・・プレーヤは、甘く美しく、切ない音楽を再生し続けるのでした。

 ショックさん、素敵なCDをいつもありがとうございます。大野さんが唄う、ブルーマーブルがメジャーデビュー出来ることを心から祈っております。


(*1) http://d.hatena.ne.jp/takaoxida/20050921
(*2) http://d.hatena.ne.jp/takaoxida/20051211