真夜中の川辺
結構めんどくさい田んぼだったから、帰ってきたら、すぐぐにゃぐにゃ。
100均で買ってきた中年用のエサを食い。人の日記を読んでたら、もうすぐに真夜中の入り口。
闇の色はますます濃くなり、静けさが刻一刻と研ぎ澄まされていく時間帯。もっと深い真夜中に向けて、いろんなモノが動くのをやめていく。往来を動いていたなにかの気配が遠ざかっていく。世界が遠ざかっていく。生活が遠ざかっていく。ワタスだけが、ここに取り残される。一日の、いろんなコトから解放されて、ここに独りで取り残される。日付けが変わっても、ワタス独りは昨日に取り残される。
独り、河原に座って、真夜中の先へとつづく川の細い流れを見つめている。水はほとんど明日に流れていってしまった。
河原には、水が運んで置いていったいろんなゴミやガラクタ、残骸が落ちている。どれも明日に用のないもろもろだ。そういうものを、拾っては眺めている。しかし、よくよく見てみると、その見覚えのある残骸は、ワタスの部屋にある中古CDやレコードだった。