おそとがさむい

 今日は親戚のアレのため、朝から離京。

 夕刻、帰りの電車。頭もすっきりしてきたし、意欲もそこそこなので、とある街に降り立つ。初めての中古屋を覗いてみる。エサ箱から100円の邦盤シングル2枚をキープしつつ、壁のやつを眺めていると、オーナーの気さくなおっさんが話しかけてくる。いろいろ話す。レコードの値段の話みたいなアレ。なんですか、オールジャンルくまなく端から端まで丹念にチェックしてたら●●屋に見えますかね。こんなのんきな●●屋いないでがしょ☆ 気のいいオッサンなんだろうけど、なんとなく気持ちがアレになった(自分でも原因不明、ワタスのコトはよー分らん)ので、手にしてた2枚も棚に戻し、すみませんまた来まーすと退散。

 その後、いつもの別の店へ。前はそんなに感じなかったんだけど、最近みょーに持って帰りたくなるものがほどよく補充されてる(気がする)。そのあたりのアレをアンちゃんとちょっと喋る。
 このアンちゃんも相当折り目正しいお行儀な方で、ソノシートのジャケに両手を添えて返しそうなタイプ。全身から昭和テイストを発散させつつ(というか、時代とか無関係なある種モダニストな感じ)、非常に慇懃な調子で接客応対される。そして受け答えに一切の無駄がない(なんでも知ってるゆえに必要なアレしか喋らない?的な)。なんなんだこの洗練わ☆とひるむことしきり。まーなんとなく安らいだ気分(こっちの思惑はお見通しなんだろーなーという)で邦盤シングル3枚と輸入LP1枚お買い上げ。

 おそとに出るととっぷりと日も暮れて、冷たい北風が吹いていた。
 照明噴水がイカす、地下の広々とした純喫茶で二時間ほど文庫本を読み、それからお肉を食べて帰宅。

 きんろうかんしゃの日、というはたびだったコトをさっき知る。とにかく、おそとがちょーさむい一日だった。