寝るまでの残骸

 連休のはじっこの、残骸みたいなところで、沈んでおります。
 もうすぐ、この、消え消えの残り火のような、残骸も片付けられますよ。ああ、片付けないでくれ・・・飲みかけのコーヒーがすっかり冷めた、カップを片付けないでくれ。なんかワタスは、ものすごい悲しい気分なので、ワタスは情けないです。ワタスが情けないです。

 友達と気持ちが通った、とか、嫁と気持ちが通った、とか。レコードを再生してみて、その音楽みたいなのと、気持ちが通った、とか。
 気持ちが、かよった、とか。
 それは、どのくらい、大切で、確かなことなんだろう。
 ワタスにとって。あなたにとって。ワタスたちにとって。
 悲しい、とか、不安、とか、いろいろ考えると切ない気持から、ただ、目をそらしたり、気を紛らわしたり、してるだけなのかな。騒いだり、夢中になったり、喜んでみたりして。
 
 冷めたコーヒーを口に運ぶたび、ああ、数時間前も、どこかの街の、喫茶店で、こうして冷たいやつを、いつまでも、飲んでいたなあ、とか、やたらと勝手に思い出すワタスがうっとおしいです。

 またあした。