アウディ木村特集




 この前、立ち寄った中古屋にて。2ndに付いていた「ますます洗練と顔と対比が面白くなってきたアウディ木村の2nd」とかいう(お店の)コメントに噴き出しそうになった。
 だけど、よくよく考えてみると、このコメントはとても的確かつ簡潔に、ワタスがなんとなく感じていたコトを、スッキリそのまんま述べてくれているなぁ、などと思わず感じ入ってしまったのだ。そこのお店のコメントは実に面白くて知的で、いつもダントツに素晴らしいと思っている。
 コンテンポラリーハワイアンファンは勿論、SSW〜良心派なAORファンまで広く支持されているアウディ木村の作品だが、ワタス的にはこの顔がとても大切な魅力の一部なのだ。仮に誰かに「アウディってどんな感じ?聴かせてケロ」と言われたら、音だけじゃなくて、絶対にこの顔がジャケになければダメだと思っているんだ。
 アウディの7inch(PS付)なんかあるんだろうか? 「\500くらいで見かけたよ」ってお方は是非教えて欲しいものだ。PSの顔がイイ顔なら\1000くらいでもイイと思う。それからやはり、カセットなんかもあるのかしら? 「そんなもんワザワザ欲しいかね?」などという周囲の反応を今から想像すると、ますますなんだか欲しくなって来る。

 ちなみにアウディを最初に見た時のワタスの印象は「なんか他人に思えん」というモノだった。嫁も「似てる」と言ってたので、たぶん似てると思う。このような割合もっさりとした、土着的な雰囲気を漂わせた造作の中年を想像してもらえるとよろしいかと。だから初めて対面した時「ダマされた詐欺だ」などと言わないで欲しいと思う。
 上の画像は1stのジャケより。もっさりとした土着感、それを包み込む、眼差し(&メガネ)を中心に漂うまろやかな空気感がなんともいえない、味わい深い顔ジャケ。
 

 くだんの2ndジャケの面構え。土着感がさらに増し、野趣のようなものさえ漂うヒゲ周辺。それを包み込む、メガネ、パステルトーンの衣装の色合い、カメラのソフトフォーカスなど。ワイルドとマイルドがますます鋭く鬩ぎあう、スリリングなナイスジャケだ。



 国内盤ジャケ。顔面アップでないのは残念だが、とにかく全身でなにかを表現している感が存分に伝わってくるポージングが、内容ともども、すこぶるハートウォーミングな傑作。対人に限らない、地球規模の『愛』しか伝わってこない。


 左は、コーラスを録るアウディ。短パンTシャツの軽快なスタイルに注目。ホノルルマラソンを3時間26分で完走したとのこと。右は、キッズにももちろん大人気なアウディ


 左は子供時代のアウディ。中は野外でなんかを食うアウディ。右はスタジオで集中するアウディ。このような写真満載で、見ていて飽きないすばらしい見開きジャケだ(1st)
 それからアウディは射撃の腕前もプロ級で、本土のチャンピオン大会に出場するほどの腕前らしい。人並みはずれた集中力と精神力が、作品にも存分に反映されている。


 国内盤のライナーより、海辺でまどろむアウディ。このような写真が惜し気もなくジャケサイズ大で掲載されており、当時のファンを多いに喜ばせたであろうことは想像に堅くない。まさにアウディの音楽性を奇跡的に定着させることに成功した一枚。ナチュラルで飾らない雰囲気が実に最高だ。



 アウディの音楽にまだ触れていない方、興味を持たれた方は、再発CDなどを是非あたって欲しい。↓

Looking For“The Good Life”

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A Gift Of Song

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