昼過ぎから出かけると、やけに風のつめたい日だった。
 ぶらんぶらん。
 いつもの、かっちょイイおうちを眺めていると、おばあさんに話しかけられた。
 隣に住んでるおばさんらしい。あれやこれや話す。話好きのおばあさんのようだ。
 それにしても、まあよく建っているわよね。むかしのイエはすごいわよね。
 と、何回もおなじコトを言っていた。
 おばあさんが教えてくれた場所にいくと、またとんでもないおうちが建っていた(傾いていた)。
 びっくりする。
 それからまた、ほかのおうちを眺めていると、小さいおばあさんがよちよち歩いてきて
 眺めていたおうちに入っていった。すぐホウキを手に現れ、家の前に派手に散らばった落葉を掃きはじめた。
 落葉だらけの方が好きなんだけどなあ。スミマセンおばあさん。と思いながらながめる。
 なにやら、おばあさんに出会ってばかりの日曜日。

 硝子のような風が、ずっとふいている。
 かたむきかけたひかりを、風が研ぎつづけるので。
 路地のいろは、はだかのようだった。
 
 そのあと、街へ出る。
 某所にて。いつもと対応がちょっと違うかもと感じたりする。
 三角形のおぜうさんと、意志の堅そうなおぜうさん。
 思い出し、あわてて夕方過ぎには戻る。
 
 お嫁さんであるところのパープリンから、謎の廃墟写メがまた届く。
 よるになる。
 洗濯。入浴。いろいろ考えゴトなど。