三ノ輪のばあさん




 微熱のまま昼過から
 ぺったんこおばさんと城東〜城北くんだりまで。
 あ、あつい、ぐわいわるい・・・と思ったら、
 やたらぎらぎらした天気のせいのようだった。
 自分の熱なんだかアレだか。くらくらする。
 ぼんやりした午後の陽射しにつつまれて、
 今日もじょいふる三ノ輪はやさしい空気が流れていた。
 アタスの出かける場所はお年寄りが多いトコばかりだけれど
 三ノ輪は特にばあさんが多い気がする。
 フガフガいいながら街の中を移動して行く。そして元気がイイ。




 オウヅに移動して、みのめんたでつけ麺。
 食い過ぎて、ううう苦しい・・・などとうめきながら、
 音無川の渓谷に下りて行くと、妖しげな笛の音が聴こえてくる。
 音につられていくと、突然、暗闇に踊るオバハンが浮かび上がり、
 こしぬけた。
 確か、23区内には二つの渓谷があって、
 一コが等々力渓谷。もう一コが音無渓谷と聞いたことがある、ような気がする。
 東京(区内)に渓谷かーと、印象的だったので、なんとなく覚えている。