ポリノウツ




 寝坊。具合不調ぎみ。
 午後遅くから、西へポタリン行。
 のたのた走っていくと、明るかったのが次第にかき曇る。
 やばいかなと思ったら、どしゃどしゃふってきた。アホみたいにふる。
 どっかの軒先きで、呆然と雨宿り。
 よる。細民食堂にて肉を食って帰投。
 雨上がりの路地がしんしんとしている。
 ひとっこひとりいない。時折、車のライトが遠くににじむ。
 しみじみと秋のにおいがした。遅くに家につく。
 テレビがぶっこわれたせいもあり、部屋も静まりかえっている。
 地味な音のするやつなど、若干くるくるしたり、やめたりなどする。
 とても静か。
 自分の出す音しかしない。
 たばこの煙を吐く音。キーを打つ音。