キョウズマ




 帰り道。
 暗闇を、上空の方から、
 かわいた風が撹拌しつづける夜。
 風に磨かれてつやめく夜道で、独りよろよろしていると、
 中古屋にスポっと吸い込まれて吐き出された。
 しょぼしょぼとアレをアレするなど。出てきて我に返り呆然とする。
 吸い込まれて吐き出されると、なんで手に袋を持ってるんだろう。
 懐からは、いくばくかの小銭が消えている。
 民生喫茶によって読書。飽きてから、イヤちんの日記を読み返す。
 ミツハルってて意味分らないところが多いんだけれども、
 そうか、こう書けばいいのかーと思う。
 「真夜中よ応答せよ」って曲を作って唄って欲しいなと、なんとなく思う。