Street Pajama "I get peculiar" '78

 ストリートパジャマって変な名前ですね。へんてこだなァ。ひょっとしてなんかスラングだったりするのかな? ちょっと人を小馬鹿にしたような名前。しかしストリートパジャマ、ストリートパジャマ・・・と心の中で反芻してみると、なかなかこれが良いフィーリングなのですね、意外といい名前なのかも、ストリートパジャマ。
 またもローカルなアメリカンです。男女デュオのSSW。アリゾナ州はツーソンの"アートアタック"というレーベルより(ジャーマンNWの雄、アタタックしか連想出来ないオレ)。内容は全編グットタイミーで、洒脱で、スインギンな快適盤。 アリゾナですがなんだか強烈に都会的な洗練とアイディアに充ちた内容。 女性の声がチャーミングで良い!、男も小ダンヒックスな佇まいでデュエット三昧です。このレコード、やはりダンヒックス好きには断然お薦め出来ます。言われなきゃダンヒックスにしか聴こえない快速スイングB-2、A-1,3、伸びやかな女性VoにうっとりなA-2、B-3、レイジーで奔放な唄いっぷりが寝そうになるほど心地よいA-4、B-5などなど。で残った曲は捨て曲かっつーと、とんでもない! これが問題なのですゾい(笑)!
 A-5はなぜか四つ打ちで疾走するウエスタンスイング・ディスコ風味(???)もはや自分で自分の例えが意味不明ですが(笑)、アナログシンセが急に飛び出したりしてかなりトリッキー。B-1はちゃきちゃきしたアコギカッティングで始まる、なぜかジャジーなミディアムグルーブ! 落ち着きなく展開を繰り返す曲調と、ギミカルなエフェクタ&シンセ、フェアリーな女性ボーカルはどこかユーロジャズの女性Voレアグルーブにあるような不思議な感触を残します。B-4も唄とウワものはアコスイングなのに、ベースとバスドラがゴリゴリ、ドタドタと暴れまくる(???)謎なんだけど踊れる曲。最後のB-6も謎で、やけにボトムがキいた疾走アコスイングなんだけど、とってもメロディが良い曲。
 ありゃあ・・・結局全部レコメンドしちゃいました(オレは中古レコード屋の手先か!)が、わたくし的には飛ばしたくなる曲が皆無な充実盤。とりあえずダンヒックス好きか、「アコスイングのレアグルーブみたいな盤とか無い?」てな野心に満ちたDJの諸兄は見かけたら是非チェックされたし!!!