V.A. Osamuswing serected "my favorite things"

 観客のざわめき、ピアノの低音のイントロ、司会の男のナレーションに導かれてルース・プライスの若く清々しい唄声が聴こえてくる。ミディアムテンポでスイングする寛いだ気分、続くリタ・ライスの唄声も若くて瑞々しい。某評論家の言葉が頭をよぎる「女性JazzVoはかわいさ半分で聴くべし」、なるほど、ほんとにその通り。ボブ・ドローの唄は、洒脱で軽快な快速スイングに乗って、いつもよりグっと躍動的に。なんだか知らぬ間にひざが揺れはじめる、背後で控えめに鳴るビブラフォンが、触れあうグラスのようにきらめく。演奏は軽く軽快なビッグバンドに、気持ち良さそうにスキャットを交えて唄う、明るく暖かいダイアン・シュアの声。ウディ・ハーマン楽団のクラリネット、トランペットと次々と続く楽しいソロは、明るく華やいだ気分。
 高速スイングに乗ってバップスキャットをかっ飛ばすジョン・ヘンドリクス、バンドの演奏も絶好調、みんな笑顔で演奏してるのが思い浮かぶようだ。ジョニー・リトルはコンガを交えて前につんのめるような4ビートに、極彩色のビブラフォンで輝きをちりばめる・・・。ゆったりと流れ出すマンシーニの典雅な七色のイージーリスニングジャズ、ピアノ、弦、ヴァイブ、フルートが次々と描く極楽浄土のスペクトル。ギターを抱えたスイングの権化、エディ・へイゼルは最高! スキャットを交えての自由自在なスイングギターで、バンドを一瞬にグルーブさせる!
 瀟洒でチャーミングなブロッサム・ディアリに続いて、ビル・レディはヒップでストレンジ! 呟く男の声に、調子っぱずれな笛の音。そして最後ははち切れんばかりの若さと躍動感を高速スイングに乗って見事に表現したリタ・ライスの素晴らしい歌唱。

 ヒップでポップでカラフル。そんな素敵なJazzVoセレクトをお聴きになりたい方はosamuswingさんのHPを覗いてみて下さい〜。
http://osamuswing.hp.infoseek.co.jp/