ZATOPEK /st '83

 そのスジ(笑)では有名なのかも知れんが、普通の感覚から言えば、どー観てもマイナーなジャーマンNW盤、ザトペック!! ジャケかっこ良いっ!! 内容もかなりのお気に入りなり。1曲目からすごいス、ひたすら前のめりなスカ風脱臼ビートに乗っかる野球の応援みたいなブラス、そしてキレたテンションでドイツ人女性が叫ぶように唄う唄は、なぜかイタリア語(笑)。その他も、ただでさえ脱臼してるNWファンクを、さらに2段階3段階にも脱臼させまくった、ジャーマンNWファンクの嵐!!!!!
 やっぱジャーマン系は、そもそもドイツ語の唄自体がなんか脱臼してるから強烈ですね、ドイツ語って普段からなんか怒ってるみたいですもんね(笑)。
 今日、久々に聴き返してるんですが、やはり強烈なLPです。A3の脱臼ビートに乗る、全く意味不明なスケールでエコーがかったブラスの壮大さとかも天才かバカです。A4も、相変わらず「これしか出来んのか」っつー前のめり脱臼ビート・スカ風にからむ、アナログシンセの不可解なリズムシーケンス、ぎんぎんぎらぎらしたチンピラ的ギタープレイ、そしてドイツ語の語り(笑)。A5はまだ正常にファンク(笑)してるけど、例えばNWファンクの雄「マキシマム・ジョイ」を過激に脱臼させ、圧を増し、キレさせた感じ。シンセ使いのセンスはやはり(ドイツは)欧州随一と思わせる変態さ(笑)!
 B面以降も、もうとにかく、ど変態&ハイセンス&極北&バカ!!なんで、NW好きは「聴かずには死ねない!」傑作と思いますよ(笑)。
 カンとかのクラウトロックからジャーマンを聴いてくのも良いけど(実際素晴らしー音楽なんだろうけど)、どーしても「勉強クサさ」とか「スノッブ感」とか「それ聴いててホント楽しいの?」てな感はついて回りますな(「グルグル」はちょっと違うか)。パンク、NW以降のドイツは「バカ」とか「勢い一発」とか、い〜感じのチンピラ感があって素晴らしいですよ(笑)。もっとドイツが好きになると思いま〜す!!!!(笑)。もっとこういうバカなドイツも聴かれて欲しいですよね(笑)。
 
 未確認なんですが、このLP、ピチカートの小西氏がなんかの媒体で紹介してたと聞いたけど・・・それはマジっすか(笑)!?