Bat Mcgrath & Don Potter "Introducing" '69

takaoxida2005-10-23

 みなさん大絶賛のSSWデュオ。(宮本さんも「SSW名盤の細道」で取り上げてましたね〜) こういうジャケだし、もっと田舎っぽく、にィにィ、チャカチャカやってるもんと勝手に勘違いしとりましたが(笑)、この前、レコ屋に薦められるまま、試聴してみて愕然。ジャズ系をバックにした、物凄い洗練された洒落フォークでした! ジャケ裏のライナーやクレジットなどにNYとか出て来ますが、NY録音なのかな。とすると都会人が洒落てやってる田舎音楽てな風情なのかな。まあそれはともかく、曲や演奏に横溢する、洗練や軽やかで洒落た都会感覚と、ひっそりと落ち着いて、なにか深い懐を感じさせる田舎フォーク感みたいなものが同居する(あるいは静かにせめぎ合う)、強烈で素晴らしい作品でしたよ。
 とりあえずA1で一発で持ってかれました。ビブラフォンを交え、ひっそりとジャジーに揺れるワルツ風小曲。そこに溶け込んでいくアコギと二人のハーモニーも絶品! これぞ「ジャジーフォーク」なんて勝手に呼びたい傑作ですねえ〜。続くひっそりしたA2も、一曲目のジャジーな興奮&余韻をそっと受け止める、美しい音の響きが圧倒的。軽快なアコスイングA3、フォークロックA4も、しなやかな演奏と、なによりキメの細かい音の粒がキラキラと美しい。そしてまたミスティな雰囲気の絶品ジャジーフォークA5。ウッドベースの豊かな響き、深い音像、そこに溶け込んでいくアコギ、滋味深い歌声、かすかなエレキギター、タブラ。続くA6がまた幽玄な美しさをたたえたプログレッシブフォーキー小曲、すぐ終わっちゃうんだけど、ずーっと聴いていたい、孤高の美しさとアシッド感。
 ひっそりと始まるB1も、恐ろしいほどの美しさ。暗闇を疾走する、きらめくフォークチューン。B2はまたジャジー&ミスティなこの人達らしい、すばらしい曲調。リードVoは交互にとってるのかな・・・ドンさんかバットさんか分からんけど、この方の洒落た唄も絶品ですな。B3は、またちょい辛口なVoに代わって、ビターに跳ねるジャジーフォーク。洒落た曲と演奏がほんとかっこいいね。ふんわりとした浮遊感とアシッドなエコー感が心地よいB4も絶品、ディック・ハイマンによるバロッキーなハープシコードもイイ雰囲気。軽やかに弾むキャッチーなB5、そしてBラスは強烈なアシッド感で「おいでおいで」と手招きする、幽玄フォーク・インスト。ぼそっとしたアコギのつま弾きと、彼岸の世界から響いてくるような、異常な色を帯びたコーラスが織り成す、2分弱のサイケデリック体験。終幕に強烈な余韻を残す。
 よく「一生聴けるレコ」なんつー誉め言葉があるけど・・・普段からそういうのは「どーかな」ってな思いもあるんですが。・・・思わず口が滑ったフリで、こいつぁ〜「一生聴けるレコ」なんて言っちゃっても、いーですか?(笑)


雑感 on TV

 昨日は実家から帰宅後、夜中のサッカーTV放送を観ながら爆睡してしまったんで、談志陳平「いいたい放だい」の再放送も、今週の「青葉かおり」もチェック出来ず・・・。青葉さんどうしているかな(笑)
 内P(内村プロジェクト)も途中から観たら、競技場でスポーツとかしてて、いまいち良く分からず・・・
 そのあとTV東京で「大食い選手権」を観る。途中で終わったけど来週続編がやるのかな? 昔よく観てた頃の顔も見えて懐かしい。しかし「大食い」っていったい何なんですかね。なにより不経済だし、そういうコトで「自分の限界に挑戦します」とかシリアスにコメントしてる出場者を観てると、アホらしいとも思うけれど。体のドコにあんなにメシが入るんですかね〜?、ちょっと神秘的ですらありますよね(笑)。
 NHKアーカイブス「襲撃・スズメバチの恐るべき生態」('84)を観賞。昆虫つーのは我々ほ乳類なんかより圧倒的に進化してるし、洗練&無駄の無さが強烈。最後に蜜蜂の巣を襲撃して、皆殺しにしてたのには圧倒された。
 それからプレミアリーグボルトンvsウエストブロム。中田の大活躍&プレミア初ゴールがナイスでした。やっとケガ前のキレが戻って来たのでしょうか、よほどコンディションがいいのか・・・攻撃に守備に大健闘しておったね。