坂上弘 "交通地獄・そして卒業" '05

 むしろ昨日の日記で取り上げた方が良かったのかも知れませんが、satou.Bさんの『紅白セレクト』をリピートしていたら、影響されて(?)こんなのを聴いてみたくなった。つーかsatou.Bさんに怒られるかもしれないが、ポップスの極北つーか、ポップスの皮をかぶった虚無というか(笑)。全ポップスの存在様式を選ぶか?コレを選ぶか?みたいな勢いを持った、CDの形をした何か。
 傑作か駄作か、商品か芸術表現か、そう問われたらもー「事故」と答えるしかないのかも知れない。 こんなのを買うやつは、どうしょうもないやつだと思うんだけど(笑)、(一応)中古盤で買ってる僕もほとんどどうしょうもないやつなんだろう、選挙権なんかもいらないです。
 LLクールJに影響を受けてラップを始めたという84歳。こちらの素敵なブログの解説が素晴らしかったので、興味のある方はご参照ください。
 http://music.cocolog-nifty.com/001/2005/11/sakaue_hiroshi.html
 『LL Cool J を聴いてラップに可能性を感じた』『「あまりにも高齢すぎるとナメられる」という理由で 2 歳サバを読んで公称 72 歳としていたのは有名な話』、『 "卒業" のカヴァー〜略〜純粋な 尾崎 ファンにはお勧めできないが〜略〜84 歳のアーティストはなにを卒業するのだろうか?』、『発売されたばかりのこの CD を手にしたときにはなんか低次元の偶然を感じずには』などなど、素敵な文章で感激しました。
 kobbanovaさんのナイスフレーズ『人生劇場』ですが、あらかじめそれでセレクトを作るなら、トリはこんなのが良いのではないでしょうか。なにげにover平均寿命なところに痺れますし、神秘を感じるのです。