Ellis and Lynch "Life is You" '76

 『物』が欲しくなるわけだから、目的が音楽であったとしても、結局『物欲』であることに、なんら変わりないんだろう。そんな自分の物欲と、なにか業の深さようなモノに、嫌というほど直面させられ、どうにも心がざわついて落ち着かないので、こんなしゅっとしたフォーク盤を。おそらく宗教系。まさかこんな時にだけ都合良く神頼みをするつもりじゃないけれど(笑)、とにかく、しゅっとした感じのが聴きたい気分なので。普段はちょっと馴染めない、俗物を受け付けない、独特の清らかさ。こういうのが、普段から神様を身近に感じてる人の奏でる音楽ってことだろうか? 誠実でまっすぐなメロディ、甘く柔和な感触、とてもナチュラルな音の響きなのだけれど・・・、どこか異質。正直すぎるコト、まっすぐすぎるコトに、なにか戸惑いを覚えます。だけど今は、滝にでも打たれるように、(心で)正座してこんなのを聴きたい気分。