海の日にどんみり



 なんとなく昼過ぎに出発。空はどんみり薄曇り。
 弥生町の屋台停泊所を見物。そこから北上し中野を越え、上高田の寺町一帯へ。ここにもやはり個人的にお気に入りの特別な場所がある。


(画像クリックでカラー画像)

 寺院、そして広大な墓地のまん中に取り残された、小さくて静かな生活空間。物理的に周囲と隔絶しているのは勿論、時間の流れからもこぼれ落ちてしまったかのような、神秘的な地所。
 遠くの草木を揺らし、墓石の上を渡って吹いてくる湿った風に吹かれながら、煙草をのみつつ、その秘密に思いを馳せる。やはりココにも声高には出来ないアレがある。
 とても心が落ち着く。いろんな思いから解放され、自分が、自分の心の中の一番深くて、静かなところにゆっくり横たわる。



 ここに来るたび、自分が一回死んで、また再生してるみたいだなぁ。(なんて書くとインチキくせえ)