ねこ


オストデカッ

 とげありとげなしとげとげ。
 「さて、今日はどんなくだらないコトが書けるかな〜」なんて、行き当たりばったりな中年の姿勢や気分にぴったりなヤツだと思った。とげありとげなしとげとげ。
 トゲアリトゲナシトゲトゲ(棘有棘無棘々) ハムシ科
 とげありとげなしとげとげ、みたいな日記を書きたいなぁと思う。

 この虫を教えてくれたのは、田んぼのk林さん。「すべすべまんじゅうがに」の話をしていたら、「とげありとげなしとげとげっ!」とk林さんが急に発したんだ。k林さんはいろいろと急に発する人。
 k林さんは40近い年齢までヒキコモリだった、ウチの田んぼのバイト君、いやバイトさん。この度、社員として正式採用になりました。おめでとうございます。

 昼下がり。某中古屋まで足をのばす。
 久方ぶりに、検索にかからない系のアレの件で。試聴。お店の方と談話。迷う。迷ってもイイ感じの空気の漂うお店なので、いつもより迷う。迷いまくる。わからないモノを買うというのは、謎を買うようなものだ。ロマンを買うんだ。なんて言ってられる余裕なんてありゃしない、わたくしはのっぴきならない細民、そして中年。

 最後に、お店の方に「●●さん的にはコレはオススメでしょうか?」
 などと、みもふたもない質問をしてみる。
 それで、決心と言うかふんぎりというか、気が済んだので、買ってみる事にした。
 ●●さんは、イイ人な感じがするから、結果どうなっても、まーいいか、と、思ったりする。
 ●●さんが書いたモノを、日頃からちゃんと読んでいるワケでもないのに、そーいう時だけ、そー思うのは、すげー都合のイイ中年だと思う。自分が。
 わたしの買い物は、そーいうので買ったり買わなかったり。非常に危ういアレばかり。
 
 今、思い直すと、
 「●●さんは〜」と、店員さんを名指しで呼び掛けた時、
 「●●さんは〜」と、名指しで呼び返されたコトが、すこし不思議に思えた。
 音楽のコトやミュージシャンの名前やら、頭に詰め込んだ上に、半年に一回くらいしか来ないあまり良くないお客の一人の名前を、どうして覚えていられるんだろう?
 モノを書く人の記憶力はすごいなぁ、と思う。



 ねこ近辺の風景


オストデカッ

オストデカッ