ウス気味の悪いモノに恋して

 はれる。
 一日、難儀な田んぼ。そこかしこで農民が地雷に吹っ飛ばされる。ダイコンと一緒に、千切れ飛んできた農民の肢体もいっしょくたにカゴに収穫してゆく。
 夜。ころがりこむ、週末の塹壕。パン、惣菜パン、みかんなど食う。洗濯。コーヒーをいれる。ああつかれた。
 一瞬くるくるした後、すぐにぐにゃっとなって、もろもろ&自分を放置。

 人の日記を読む。
 今日の●●県の人の文章がいつもと違うみたいな気がして、びっくりする自意識過剰中年。
 まさかね。米倉斉加年。ぐにゃっとしたまま言うことを聞かない体のかわりに、アレと自意識が無駄に躍動。
 
 イヤdさんの没テイク&旧作復刻のペースに目をみはる。うれしいよろこばしい。 
 時計の電池交換にデパートへ行く日記(最初読んだ時もイイなーと思ったけど、また近頃、急激にイイなーと思って)。あれって、女性店員が達者な手つきで交換して「へー」ってなったんだっけ、数日かかるから後日来て下さいって言われたんだっけ? アレ?、それともああいう日記が二回あったんだっけ?と気になって、滝壷出版版『イヤダ日記』をパラパラしてたんだけど見つからず。その折り「蓮池透さんの『飽きの来ないカセット』」で、また噴き出す。*1

 昼間、川原におりていって、寒いなぁと思いつつも、しみじみ水面を眺めながら、パンを食べていたら、なぜだかわからないけど、館ひろしのレコード帯に書いてあった
 「踊れ!腰が抜けるまで!」
 とゆうフレーズが、頭のなかを駆け巡った。

ユリコレコードその周辺 腰が抜けるまで

 沈黙の意味合いをはじめっから知っているみたいな、会った頃からそんな深い顔を名作がしている。

ユリコレコードその周辺 アストラル・ウィークス賛歌



 ところで、イヤdさんの好きな音楽のコトを考えることも、しばしば。
 よく日記にしごくハイセンスなジャケが飾ってあるからだ。
 その中で、じっさいワタスが聴いたコトがあるのは少しだけだし、あとは音楽バトンのアレとかブルースカイカフェのアレとか、そういうアレで想像するしかないな。プロフだと『甘くない音楽』とある。*2


 没テイクが復刻されて思ったのは、結構、色恋のコトとか、愛みたいなコトに関する日記もあるんだなってコト。ミクスイの方のアレだと、あんまりそういう匂いを感じなかったからかも知れない。

 初恋の人が初めての人というのはすごい。
 初恋はすばらしい。恋がなんだか知らずに、それと気付かずに、恋しているからだ。
 ワタスの場合、初恋以降の恋は恋ではなかったような気がするし、(異性に)恋をしつつ、本当は他のウス気味悪いモノにずっと恋していたような気もする。結婚*3してみたけれど、やはり、もうずっと前にウス気味悪いなにかと自分は結婚してしまったような気もするんだ。とかウス気味悪いコトを書いてみるウス気味悪い人でなし。別に特別でなくて、よくいるタイプのウス気味悪い人でなし。これを読んでいるあなたもそうかも知れない。
 初恋から後の恋は、そこいらのモンが発信してるアレだったり、人のフリ見たりして、紋切型の恋しか出来ない。でも大人(みたいなアレ)になると、一応紋切型の手管なり手続きなりに習わないと、相手に「あなたが好きです」だとか「恋愛関係になりたい」とかいうアレがなかなか伝わりにくいし、ほぼ「なにアンタ?キモい人」と思われてしまうような気もする。まーワタスの場合は紋切型でやってみてもキモい人と思われるタイプだから、もうどうにもならないんですけどもね。キモい嫁さんをみつけて、キモい結婚をするしかないように思われるのだ。
 書くコトもないのに書いてみたら、ものすごいキモい日記になったな。金曜日です。

*1:イヤdさんのコトばかりでスンマセン。本人コメントくれってワケじゃなくて、ただの独り言がそうなってしまうだけなので、放置よろぴく。

*2:ただの独り言。放置推奨

*3:恋と結婚ってあんま関係ないと思うけど