高プリ裏




 起きるとやはり不調なのであった。田んぼ早びけ。
 その間。くもりのち雨のち急に晴のち雷大雨。
 めまぐるしく、なんか空の方でがちゃがちゃしていたようだ。
 大雨にはあたらずにすんだ。薬のんで寝て起きる。

 また、ワタクスのたましいのバランスの為に、アレの話を少し。
 高プリ裏崖下に、すばらしい木造家屋群があって、そこはワタスの大好きな場所だった。
 (こんな場所→http://d.hatena.ne.jp/takaoxida/20070721
 港区の方をうろついて、とっぷりと日が暮れた頃、
 かつて沼だったという、低地公園から家屋群を眺めつつ
 きまっていつも缶コーヒーを飲んでいたものだ。
 それが、こないだ訪れたらすっかりなくなってしまっていたのだ。
 うわーーと声を出して驚いた。
 そこは、そんな簡単に無くなるような気がしなかったからだ。
 なにか、地に根をはるようにして、それは建っていた。
 いろんな因縁やしがらみのウワサを聞けばなおのこと、
 分ち難い、土地の一部のような模様のような、暮しだと思った。
 そのようなコトに思いを馳せ、いつも気が遠くなるような感覚にひたった。
 そんな特別なものが、簡単に消え失せ、
 無惨に掘り返されたむき出しの土塊たちが、
 そんなもの最初から無かったよというふうな顔をして、風に吹かれていた。
 アレを壊して、どんなモノをここに建てるのか知らないが、
 くだらないにきまっている。アレよりすばらしいものなど思いつかないから。




 これが


 こうなった。