赤いアレ

 すごい音がするなあと思ったら大雨だった。
 99でカッパを買って、朝からチャリで激走。田んぼめがけてざぶざぶ。
 田んぼ近くの川が、こわい感じになっていた。
 すぐ目の前で、あれだけの体積がああいうスピードで動いていると、
 クルクルパーにも、なんだかおっかねえ気配が伝わってくるものだ。
 川は、聴いたことのない不穏な音を響かせ、
 いつもと違う、不穏なにおいを発していた。
 よる帰る。ムした。
 
 ペイヌン先生のまゆげのアレには驚いた。
 やはり、ネットアイドルに恥じぬ隠し玉を持っておられるのだ、
 さすが、と、ちょっとうれしくなった。
 
 ィャちゃんは赤いヤツが好きらしい。
 そういえば、大昔のコトだけれども、まだ嫁じゃない時の嫁に、何色が好きかと尋ねたコトがあって、透明っぽい赤、みたいなコトを言っていたのを思い出した。
 どうせ嫁のコトだから、なんも考えてないアレと思うのだ。
 ワタスはそのコトをしつこく覚えていて、ことあるごとにそれを嫁に話しても、そんなコト言ったけか?という反応であることだし。だいたい好きな色は?という問に初めから「透明な〜」というのは、ちょいとクルクルパーならではの答えだ。
 ワタスがそれをしつこく覚えていたのは、やはり、透明な赤→血という連想をしたためである。
 教室のかたすみ。拾ってきたか、安価で調達したと思しき大量の赤いアクリル版で、半立体(絵画のような正面性のある立体)のアレコレを作っていた嫁をみながら、これはきっと血というコトなんだろうなあ、と漠然と思った学生の頃。その血の人といろいろ関係するだとか、お嫁にもらうだとか、全く予想外だった頃。
 血と言えば、自分の出血した時の血の色や、それが凝結する寸前の色を、未だにいちいち確認してしまうクセがある。
 こどものころ、赤い血はどうみゃく、赤黒い血はじょうみゃく、と習ったアレのせいだ。
 それからというもの、血が出ると、「お、動脈。」とか「これは微妙だけど静脈かな。」だとか。いちいちアレしてしまうのだ。確認してどうするんだ、という話なんだけど、なんとなく動脈から出血すると、微妙に「酸素ソンしたー」とか思ってしまうところが、クルクルパーならではと思うのだ。損もクソもあるかという。
 それにしても、ィャちゃんの赤づくめには感心した。赤い冷蔵庫はシャア専用みたいだ。

 ぼうしが写っている写真は、ィャちゃんの部屋だったのだなあ。
 天井がちょくで屋根というのが、ファンタジックな感じがする。雨の音がよく聴こえそう。

 

 手近な赤いヤツら。
 嫁の薬壜が赤い。いま思えば、赤色ではアレを遮蔽出来ないところがクルクルパーチョイスである。
 若大将の赤に、赤いクツは、買ったらたまたま赤かったというアレである。