在りし日の倒壊家屋




 久しぶりのような晴れ。
 田んぼでいろいろありつつ、帰宅してぐにゃ。ぼんやりぎみ。
 
 行きつけの店で昼飯を食っていると、オヤジさんに
 「yygの方で家が倒れたんだってねー知ってる?」と突然聞かれた。
 なんスかそのヤブからボーは!と思いつつも、
 知らなかったし、気になって、すぐケータイで見てみた。
 (http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008082601000658.html)
 スブヤ区うえはら・・・。これはもしかして、もしかすると・・・
 なんとなく、その住所に引っかかるところがあった。
 田んぼに帰って、改めて調べてみると・・・。予感は当っていて、
 ワタスが散歩してて、何度か写真を撮ったコトのあるお宅だったのだ。
 過去記事→
 それにしてもあのお宅、やはりまだ人が住んでたのか!と。
 倒れる家から、80歳と74歳の老姉妹が脱出というのにも、びっくりした。
 普通なら、家が老朽化してくれば、人が壊したりしちゃうし、
 他も、家の最期といえば、火事や自然災害などがポピュラーだろう。
 この「家屋の自然倒壊」というのには、なんだか凄みがあるなァと思った。
 「風雨には負けん、おれ(家)はおれのタイミングで倒れる」というか、
 見事天寿を全うした、などと思わず評したくなる。
 この家も、そこに倒壊ぎりぎり寸前までとどまっていた老姉妹にも、
 なんだか感動したし、
 普段散歩していて、かっちょイイお宅が、人の手でどんどん壊されていくのを、
 嗚呼、という思いで見慣れていたので、
 今回の件には、なんだか「天晴!」という気分さえした。
 ・・・不謹慎ですみません、て、いまさらアレなんでしょうけれども。  




 それにしても、このような形状の戸がいかようにして開閉していたのか。
 神秘的ですじゃのう・・・。
 鍵をかけなくとも防犯は万全だろう。
 盗るものがあるように見えるかこの野郎、という気迫みなぎる佇まいに加えて、
 おそらくこれを開閉する術は老姉妹だけの秘技だったはずだから。
 
 このようなところから、ウィースと出てきたら素敵だろうな、で、毎度お馴染みの
 ローズせんせいのキーホルダーコレクションを興味深く拝見した。
 ・・・。
 ・・・みんな、ローズせんせいにどんなイメージ持ってんだよ。
 (て、オマエに言われたくねえ、という話しですじゃのう)
 ローズせんせいって言ったら、前出の家屋のような物影から、
 クルック〜クルック〜と鳩の鳴真似などで、通行人のドギモを抜くイメージでしょうがよ。
 (て、重ね重ねオマエに言われたくねえ、という話しですじゃのう)
 (先ほどから、独りで会話してアレですね。すみませんね)
 (これ、イヤちゃんの真似(才能のないver.)です。)
 昭和。あまり普通の人が欲しがらなそう。無理解。
 なんとなく、そんなトーンに貫かれているものの、
 この幅広い、というか、捕らえ所のない、戴き物コレクションは、
 そのまま、せんせいの豊かで奥深い人格を、鮮やかに映し出しているように見える。
 それにしても、コルク栓そのまんまの、血染めのコルクボードっていうのに爆死。