Jean-Louis Caillat "Les Chiens" '7?

 洗練された音の感触がAOR的にも楽しめるっつーだけで、実は全然AORじゃないようです(笑)。これは仏アーバンファンクとか、フレンチグルーブなんて(レコ屋的)形容の方がしっくり来ますナ。ともかく、腰をずいずい刺激するファンクの野生、野蛮と、端正で洗練された音のアーバン加減、両者のせめぎ合いが高田純次的(笑)。それから仏語独特の、粘着質、字余り感が生む脱臼したグルーブ感がやはり素敵です。
 ドイツ人がやるニューウェーブやテクノにも、強烈なお国柄を感じてしまうのだけれど・・・仏人のやるファンクてのも、なにか共通する独特の匂いがあるような気がする。その匂いが、ファンクを歪めて消化しようとする、フランス人の変な集中力みたいなもんなのかな?。USのファンクとはやはり違う、やたらキラキラした音色、音の分離感、音もメロディも、妙にエレガント。